【2024年版】ヨーロッパ旅行で役立つクレジットカードの選び方徹底解説
海外旅行を計画されている方にとって、クレジットカードは重要なアイテムです。クレジットカードはショッピングに使うだけではありません。身分証明や現地通貨の入手、海外旅行保険など利便性・安全性も大きく向上することができます。
今回の記事では、あなたの旅をより豊かにするクレジットカードの選び方を徹底解説します。またカード使用時の注意点なども解説していますので、これから旅行に行かれる方は最後まで読んでみてくださいね。
- 海外旅行用にお得なクレジットカードを作りたい
- 手持ちのクレジットカードはあるけど、これが海外で使えるかわからない
- クレジットカードは1枚で良い?
ヨーロッパ大好きOLアキです
- ヨーロッパ旅行歴10回以上
- 25年来の洋食器マニア
- ひとり旅から団体ツアーまで
- 英語は中学生レベル
海外旅行にクレジットカードが必須な理由6つ
理由1:支払いは現金よりクレジットカードの方がお得
まずは大前提として、現地通貨に両替するよりクレジットカードで払った方がお得です。
(レートは毎日変わりますので、両替のタイミングなどでお得にならないこともあります。念のため)
現地通貨への両替には両替手数料がかかっています。同じくクレジットカードでの支払いにも手数料がかかっています。現地通貨への両替レートよりクレジットカードの手数料率の方が安いことが多いです。どれくらいの差があるのか比較してみました。
- 市場レート(TTM)は1ユーロ161.75円前後
- 両替レートは1ユーロ165.75円 ※成田空港GPAで両替した場合
- VISAの基準レートは164.25円 ※事務手数料1.63%のクレカを利用した場合
カードで支払った方が1.5円お得ですね。
クレジットカード払いにかかる手数料は2種類ある
クレジットカードの手数料について詳しく解説します。興味のある方は▲をクリックして読んでみてください。
1.基準レート
VISAやMastercardなど国際ブランドが定めたレートです。 この基準レートは市場レートに合わせて変動していますが、ある程度は自分で調べることができます。
MasterCardの基準レートはこちら->MastercardCurrencyConverter
VISAカードの基準レートはこちら->VisaCurrencyConverter
このサイトでは後述する海外事務手数料も含まれた金額を計算することができます。お持ちのカードの海外事務手数料率を「BankFee」に入力して計算してください。
2.海外事務手数料
カード会社が定めた海外事務手数料で1%から2%程度を基準レートに上乗せされます。
- 楽天カード(VISA/Mastercard) 2.2% (2024年3月までは1.63%)
- エポスカード 1.63%
- 三井住友VISAカード 2.0%
同じカード会社でもVisaやJCBなどの国際ブランドによっても手数料率が異なる場合があります。お持ちのカード会社のホームページで確認してみてください。
為替レートは常に変動しており、クレジットカードの基準レートも同じく変動しています。では、いつのレートが適用されるのかと言うと、それはカード利用のデータがカード会社に届いた日です。お店でカードを利用した日ではありませんのでご注意くださいね。
理由2:海外キャッシングで現地通貨を入手できる
クレジットカードを利用して、海外のATMで現金をキャッシングすることができます。キャッシングなので利息が付くのですが、それを含めても両替よりもお得になる場合が多いです。
海外キャッシングの一番の利点は必要最小限の現金だけを持ち歩けることです。
ヨーロッパではスリ被害が多く、日本人は特に狙われています。【日本人は金持ち】というイメージがあるそうです。会計時に財布を開くことでスリに目をつけられてしまいます。大金を持ち歩くことはリスクがあります。
海外旅行保険に加入していても、現金の盗難は補償されません。クレジットカードがあれば、キャッシングで現地通貨を入手することが可能です。現金は最小限にそして分散して持ち歩きましょう。
10万円をユーロに両替してそのお財布をスられたらショックですよね
理由3:クレジットカードがあればスピーディーに行動できる
ヨーロッパはカード決済の普及率が日本よりも高いです。自販機では 【カードしか使えない】というシーンも多々あります。 カードがあればスムーズに会計できますからすばやく行動できますよ。
また50ユーロ以上の高額紙幣は偽札を疑われ受け取ってもらえないことがあります。また高額紙幣に対するおつりが用意できないお店もあります。日本では考えられませんよね?
小さなお店で10€以上はレジに入れない、ということも・・・
タッチ決済対応のクレジットカードがあれば、切符を買わなくても公共交通機関に乗れる場所が増えてきました。ローマやロンドンの地下鉄やバスはクレジットカードで乗車できますよ。
理由4:ホテル宿泊時のデポジットにカードが必要
団体ツアーに参加される方には関係ないですが、ホテルのチェックイン時に「デポジット」としてクレジットカードが必要になります。これは宿泊代金を支払い済みでも必要です。お部屋の設備はルームサービスなどの保証としてクレジットカードを提示します。
理由5:海外旅行保険がついている
海外旅行に行かれる際には、旅行保険に加入される方が多いと思います。一部のクレジットカードにはこの海外旅行保険が付帯しています。保険料ゼロでケガや病気の医療保障や損害賠償保険が利用できるので、とてもお得ですね。
カードによって補償範囲や適用条件が異なりますので、クレジットカード会社のホームページで確認してください。
理由6:旅行中の相談窓口がある
海外旅行中のサポートデスクを設置しているカード会社があります。体調不良や事故だけでなく、観光情報やレストランの予約などの相談が日本語でできます。旅行に不安がある方にこそ利用していただきたいサービスです。
最近は海外サポートデスクは縮小傾向にあります。ノーマルカードだとサポートデスクはなく、ゴールドカードだとある場合もありますからチェックしてください。
ヨーロッパで使用できる国際ブランドは「Visa」か「MasterCard」
海外旅行に持って行くクレジットカードを選ぶ時に必ず確認すべきポイントは「国際ブランド」です。国際ブランドとは、「ビザ(VISA)」「ジェーシービー(JCB)」など、国際的にカードで決済するためのシステムを構築・提供しているブランドです。皆さんのお手持ちのクレジットカードにもこの写真のようなマーク、ありませんか?
海外旅行に行く際には、その国で使えるクレジットカードを持って行くことが大切です。ヨーロッパにおいて普及率が高い国際ブランドは1位が「ビザ(VISA)」、2位が「マスターカード(MasterCard)」です。このどちらかのカードを持って行くようにしましょう。
VISAを1枚、Mastercardを1枚、合わせて2枚持っていけると安心ですね
ちなみに「楽天カード」や「エポスカード」などはカード発行会社です。
なお、日本の国際ブランドである「JCB」は海外ではあまり普及していません。ハワイ、グアム、台湾、韓国など日本人観光客が多い地域では使えるお店が多いようです。ヨーロッパでは使えないお店が多いのです。
カードは最低2枚あると安心
クレジットカードは最低2枚持って行きましょう。なぜならカード利用時にトラブルがあった場合に、もう一枚あれば決済できるからです。できれば1枚をVisa、もう一枚をMastercardにできると安心ですね。
スリにあった場合にそなえて、2枚のクレジットカードは別々に保管してください。
- 店が手持ちカードの国際ブランドに対応していなかった
- カードの限度額がオーバーしている
- 暗証番号がわからず使用できない(3回間違えるとロックがかかります)
- カード会社から不正利用を疑われて利用が止められる
- カードの磁気読み取り部分の不具合
- 財布が盗まれる(予備のカードは財布とは別に所持してくださいね!)
旅行に行く前に利用限度額と暗証番号(PIN)を確認
皆さんがお持ちのカードのショッピング限度額をご存じですか? クレジットカードは買い物だけでなく、トラブルがあった場合の病院代や航空券代を支払う可能性があります。 「私は買い物する予定はないから」と思わずに限度額に余裕がある状態にしましょう。
すでに今回の旅行代をカードで支払っていると、そのカードは使える残額が少ない場合もあります。 余裕を確保できるように限度額を上げるか(カード会社に依頼できます)、クレジットカードを複数枚持って行くようにしましょう。
4桁の暗証番号(PINコード)を覚えていますか?クレジットカード使用時には暗証番号を入力することになります。暗証番号を3回間違えると、そのカードにロックがかかり利用できなくなります。出発前に日本国内で確認してから出発しましょう。
【キャッシングの事前確認】限度額と臨時返済が可能か
海外でキャッシングするためには自分のカードの「海外キャッシング限度額」を事前に確認しておきましょう。キャッシング限度額はショッピング限度額とは別に設定されています。 また、海外キャッシングは事前に申し込みが必要なカードもあります。
海外キャッシングはATM手数料と利息がかかる
キャッシングをする際には、カード会社が定めた手数料がATM利用の都度かかります。だいたい220円程度です。大金を持ち歩くのは危険ですが、頻繁にキャッシングするとATM手数料が高額になりますので注意しましょう。
デビットカードの場合は「オーナー・チャージ」と言われるATM使用料がかかります。これはATMの設置者に払われるものでカード会社は関係ありません。ATMごとに金額が異なります。
臨時返済を活用し、最短日程で返済すると手数料が少なくできる
キャッシングには利息がかかります。利率は「年利18%」などカード会社によって決められています。海外キャッシングの場合は、「借りた日」から「返済日(引き落とし日)」までの利息がかかります。例えば、この期間が50日だった場合は、「18%×50日÷365」で2.4%程度の利息がかかります。
キャッシング利用分を引き落とし日より早く支払えばその分利息が安く済ませることができます。
クレジットカードの中には「臨時支払い」など、通常の引き落とし日より早く支払い可能なカードがあります。日本に帰国したのちに、この臨時支払い制度を利用すると最小の利息で現地通貨を入手することができます。
臨時のご返済方法
お支払い日の前に、海外キャッシュサービスの臨時のお支払いができます。
海外キャッシュサービス|クレジットカードの三井住友VISAカード (smbc-card.com)
臨時返済はできないカードもありますから、そこも要チェックですね。
海外旅行保険が付帯しているクレジットカードがおすすめ
クレジットカードの中には海外旅行保険が付属しているタイプがあります。これがあれば、海外旅行保険料を節約できますよ。ただし、カードについている海外旅行保険は条件や内容がとっても複雑です!以下の解説をしっかり読んで理解しておきましょう。
ポイント1:利用付帯と自動付帯 ー 海外旅行保険を有効にするための条件
クレジットカードの海外旅行保険には有効にするための二つの種類があります。
自動付帯・・・そのカードを所有しているだけで海外旅行保険が有効になる
利用付帯・・・そのカードで旅行に関する代金を支払った場合に有効になる
この「旅行の代金」に何が含まれるのか?というのはカード会社によって異なります。
自動付帯は年会費有料のゴールドカードなどに多いです。
利用付帯が有効になるケース
- 団体旅行のツアー代をカードで払う(募集型企画旅行の代金を払う)
カード会社によって有効にならない場合があるもの
- 海外への航空券をカードで払う
- 海外でのホテル代を事前にカードで決済する
- 出国前に自宅から航空までの公共交通機関(電車、タクシー)をカードで支払う
- 海外で利用する公共交通機関を事前にカードで決済する
- 海外で公共交通機関をカードで払う(払ったタイミングから保険が有効になる)
利用付帯が有効にならないもの
- 出国前の前泊のホテル代
- 空港までのレンタカー代、ガソリン代、高速道路料金など
事前に確認しておいてくださいね。
JRの乗車券はみどりの窓口で買えば、クレジットカードで支払うことができますよ
ポイント2:複数枚のクレジットカードを持っているとどうなる?
複数のカードを所持している場合は、「死亡・後遺症」以外の補償は合計して利用することができます。1枚のカードでは補償金額が不足しますので、2枚以上のカード保険を組み合わせることをおすすめします。ただし、同じカード発行会社のカードは足せませんので注意してください。例えば「楽天カード」と「楽天ゴールドカード」の2枚を所有していても、この保険は足すことができません。
海外旅行保険が付帯しているカードを複数枚所持している場合、補償金額がどうなるか?はその項目によります
・死亡保険・後遺傷害保険は金額が一番高い1枚分が限度額として適用される
・そのほかの項目(治療・救援費用など)は合計額が限度額として適用される
JCBのサイトを紹介します
Q.海外旅行傷害保険が付帯されているカードを複数枚持っている場合の補償はどのようになりますか?
A.補償内容により異なります。【死亡・後遺障害保険金】
海外旅行傷害保険が付帯されているカードを複数枚持っている場合の補償はどのようになりますか? | よくあるご質問(個人・法人のお客様) (jcb.co.jp)
複数のカード付帯保険から同時に保険金が支払われる場合には、それらのうち最も高い保険金額を限度として、それぞれの保険から按分して保険金が支払われます。
利用付帯のカードは、そのカードで旅行代金を支払わないと保険が有効になりません。
私は下記のように3枚のカードを組み合わせて海外旅行保険を用意しています。
- 1枚目で旅行会社に旅行代金を支払う(利用付帯のカードを有効にする)
- 2枚目で出発空港までの電車代を支払う
(カードで払うために窓口で切符を購入しています。利用付帯のカードを有効にするためです) - 3枚目は自動付帯のカードを所持する (自動付帯は所有しているだけでOK)
ポイント3:補償額は足りているか?
カード付帯の海外旅行保険では「治療費用」が不足していることが多いです。複数枚のカードを利用しても補償額は500万円前後になると思います。しかし治療費の実績を見ていると、1,000万円かかることもあるようです。特にアメリカは数日の入院で1,700万など、医療費が高額なことで有名です。私はヨーロッパなら治療費1000万の補償が欲しいと考えています。
- 旅行者が怪我・病気になった時の治療費と救援にかかる費用
- 旅行者が死亡したときの死亡保障
- ホテルの物を壊した時などの損害賠償補償
- 持ち物の盗難や破損時の携行品損害
過去に発生した事故実例(フランス)
発熱、発汗の症状で受診。敗血症と診断され25日間入院後、医師が付き添い帰国。16,280,014円
価格.com – フランス(パリ)の医療費 | 海外旅行保険の必要性 (kakaku.com)
登山やダイビングなどのスポーツでのケガは、補償範囲外の可能性があります。補償内容を確認してください。
ジェイアイ傷害火災保険が提供している海外旅行保険のt@biho(たびほ)は補償内容がカスタマイズできてとても便利です。私はこの保険で治療・救援費のみ保険を追加でかけています。ちなみにヨーロッパ8日の保険料が4,000円前後です。
カードのトラブルを避けるための注意ポイント3点
ボッタクリに注意! 決済通貨を聞かれたら「現地通貨」を選ぶ
ローマなどの観光地ではレストランでのボッタクリに注意してください。また、勝手に日本円決済になっている場合があります。必ず現地通貨で決済してください。ここで日本円決済を選ぶと、お店が設定した為替レートで計算されます。割高なレートに設定されていることがありますので、現地通貨決済にするようにしましょう。
キャッシングをする際にも、日本円で決済しようとするATMがあります。このレートは極悪レートです。必ず現地通貨で決済するようにしてください。詳細はキャッシングのページで解説しています。
暗証番号入力は他人から見られないように手で隠して
暗証番号を入力する時に手で入力部分を隠してください。スキミング装置は暗証番号を盗撮するカメラとセットで設置されています。暗証番号が流出した場合は、カード会社の補償の対象にならない場合があります。
紛失時の連絡先を控えておく
カードにトラブルがあった場合は、すぐにカード会社の紛失窓口に連絡しましょう。そのためには連絡先を確認しておくことが必要です。カードの裏面に記載がありますのでスマホに登録しておいたり、紙に書いて財布とは別に保管しておきましょう。ちなみにこのメモには暗証番号は絶対に書いてはダメですよ!
ヨーロッパ旅行におすすめの年会費無料クレジットカード
おすすめ!「エポスカード」 年会費無料・海外旅行保険が充実
私が作ってよかった&一番おすすめだと考えているのはエポスカードです。一番のポイントは海外旅行保険の補償額が高いことです。
利用付帯ですので、団体ツアーの代金や海外への渡航費などをカードで払うと保険が有効になります。出国前の空港までの電車代やタクシー代なども対象になるので、簡単に有効にできますよ。
エポスカードはタッチ決済対応なのでロンドンやローマの地下鉄もカードで乗車できます。海外キャッシングも可能ですし、臨時返済がWEB上で完結できます。(インターネットバンキングが必要です) 私もエポスカードを利用して旅行に行きましたが、とても便利でしたよ!
エポスカードは年間50万円程度利用すると、ゴールドカードに年会費無料で招待されます。ゴールドカードになれば、空港にあるカードラウンジが使用できたり、海外旅行保険の補償金額が増えたり大変お得になります。
学生限定!年会費無料で補償は充実「学生専用ライフカード」
学生専用ライフカードは年間費無料で海外旅行保険が自動付帯しているカードです。海外利用分は3%還元で還元率もよいですね。18歳以上25歳以下で、大学(院含む)・短大・専門学校に在学中の方なら発行できます。
学生専用ライフカードのここがスゴイ!
- 年会費無料
- 海外利用分の還元率は3%
- 海外旅行保険が自動付帯
- 国際ブランドはVISA・Mastercard・JCB
- 海外事務手数料 不明(すいません・・・)
- 海外キャッシングの臨時返済可能
日常生活で高還元率「楽天カード」(旅行保険は団体ツアーの支払いが必須)
楽天カードは日常で高還元率で使用しながら、海外旅行保険も充実しているのがポイントです。ただし旅行保険は利用付帯であり、さらに「募集型企画旅行」(団体ツアー代金)を楽天カードで決済したときのみ有効になります。個人旅行や、出国前の電車・タクシー等を利用しても有効になりませんので注意が必要ですね。補償内容は充実しているのに利用付帯条件が厳しいので惜しいカードです。
番外編:デビットカードで海外旅行が自動保険自動付帯!
クレジットカードの発行が難しい方に、デビットカードで年会費無料で海外旅行保険を自動付帯できるカードがあります。それは【スルガ銀行ANA支店FinancialPassVisaデビットカード】というカードです。口座開設が必要、海外旅行保険額が若干低めというデメリットはありますが年間費無料なので検討する価値はありますね。なお、海外でのショッピングでの利用や、ATMでの外貨引き出しには3%の手数料がかかります。ちょっと手数料が高いので要注意ですね。
スルガ銀行ANAFinancialPassVisaデビットの特徴
- 年会費無料
- 銀行としての利用でANAマイルがたまる
- 年間100万以上の利用で3000マイルがたまる
- 海外旅行保険が自動付帯
- 国際ブランドはVISA
- 海外事務手数料 3%(ちょっとお高め・・・)
- 海外ATMで現地通貨での引き出し可能
クレジットカードの海外旅行保険を比較
海外旅行保険の補償金額を比較しました。三井住友VISAナンバーレスカードは比較の対象として入れてあります。カードによって補償金額に大きな差があることがわかりますね。
補償項目 | エポスカード | 学生ライフ | 楽天カード | 三井住友(NL) | ANAデビット |
付帯状況 | 利用付帯 | 自動付帯 | 利用付帯 | 利用付帯 | 自動付帯 |
傷害死亡・後遺障害 | 3000万 | 2000万 | 2000万 | 2000万 | 500万 |
傷害治療 | 200万 | 200万 | 200万 | 50万 | 150万 |
疾病治療 | 270万 | 200万 | 200万 | 50万 | 150万 |
賠償責任 | 3000万 | 2000万 | 3000万 | 2000万 | 1000万 |
携行品損害 | 20万 | 20万 | 0 | 15万 | 10万 |
救援者費用 | 100万 | 200万 | 200万 | 100万 | 150万 |
ゴールドカード のメリット
ゴールドカードを持っていると、海外旅行にメリットはあるの?
年に2回以上海外旅行に行くなら、ギリギリメリットがあるかも・・・
私も海外旅行のために三井住友VISAのゴールドカードを持っていました。年会費は1万円でした。しかしカードラウンジの利用は1回キリ、旅行保険の補償額も減額されたので解約しちゃいました。
その代わり、現在は「楽天プレミアムカード」を保有しています。このカードは通常のゴールドカードと違って「プライオリティパス」がついてくるんです。
海外旅行においてのゴールドカードのメリットを解説します。
ゴールドカードのメリット1:海外旅行保険が手厚い(ものがある)
ゴールドカードの海外旅行保険は自動付帯であったり、補償金額が高額だったりとメリットがあります。しかし、このために年会費が有料のゴールドカードなどを申し込む必要はないと思います。
ヨーロッパ旅行の海外旅行保険は4千円から8千円程度でかけることができます。ゴールドカードの年会費は1万円以上必要です。「海外旅行に年2回以上行く」という方ならお得になりますが、年1回なら海外旅行保険に加入した方が安いですね。
ゴールドカードのメリット2:空港のカードラウンジが使える
ゴールドカードの特典として「空港でラウンジが無料」というものがあります。この特典、ちょっと注意が必要です。 まず空港にはラウンジが3種類あります。
- ラウンジの運営会社が用意している「プライオリティ・ラウンジ」など
- JALやANAなどの航空会社の上級会員向けの「航空会社ラウンジ」
※ビジネスクラスなど上級クラスのチケットを持っている人も利用できます - ゴールドカードを持っている人用の「カードラウンジ」
ゴールドカードに付帯しているカードラウンジはこの中の3番にあたります。このラウンジの特徴は以下のようになります。
- 国内の空港にある(海外はハワイに1カ所のみ)
- 飲み物と軽食(お菓子)がある
- 手荷物検査場の手前にある(羽田空港と関西国際空港には手荷物検査場の通過後に利用可能)
出発時はチェックイン・保安検査・出国審査まで終えてからゆっくりしたいですよね。最近の保安検査は大混雑していることが多く、カードラウンジでゆっくりする時間がありません。食事もクッキーなどがちょっとあるだけで、食事にはなりません。年会費を払ってまで得たい特典か?と言われると微妙かと・・・
ゴールドカードのメリット3:サポートデスクが手厚い
ゴールドカードのサポートデスクは一般カードとは別で、24時間対応や休日なしなど手厚い対応になっています。また旅行専用のサポートデスクもあることが多いので、旅行中に困ったときには活用したいですね。
このようにゴールドカードが効果的なのは、下記の条件に当てはまる方です。
- 年に2回以上の海外旅行に行くなら海外旅行保険がお得に
- 海外旅行以外の日常生活でメリットがあるゴールドカードを選ぶ
海外旅行におすすめの年会費有料のクレジットカード
ここからは海外旅行に便利な年会費有料のクレジットカードを紹介します。先ほども開設した通り、年1回の海外旅行ではあまりお得にならないことがありますので注意してくださいね。
「エポスゴールドカード」年間50万以上の利用で年会費無料に(一度でOK)
エポスゴールドカードは年会費有料ですが、年間利用金額が50万円を超えれば翌年から年会費が無料になります。また通常のエポスカードを利用していてゴールドカードの招待(インビテーション)が届いた人は初年度から年会費が無料で保有できます。
海外旅行保険が利用付帯なのが惜しいポイントです。年会費を無料にできれば、海外旅行保険が充実しているところが素晴らしいと思います。 海外旅行保険のためだけに保有してもいいカードだと思います。
「楽天プレミアムカード」 旅行保険が自動付帯&プライオリティパス付属
「プレミアム」という名前ですが、他社のゴールドクラスのカードです。なお、楽天ゴールドカードは別のカードですのでご注意ください。
このカードのポイントはプライオリティ・パスが付帯しているところです。私も楽天プレミアムカードを通して、プライオリティ・ラウンジを使用していますが・・・快適すぎてプライオリティ・パスなしには戻れないかも(笑
楽天プレミアムカードが2023年に改悪
2023年10月に利用規約が改定されました。この結果、2025年からプライオリティ・ラウンジは年5回までの利用上限になりました。さらに、楽天市場でのポイント還元率もノーマルカードと同じになり、かなりの改悪になってしまいました。今までが良すぎたとも言えますが、残念です。とはいえ、年会費11000円でプライオリティ・ラウンジが使えるのはすごいですね。
プライオリティ・パスとは
プライオリティ・パスとは、世界に1300カ所以上ある空港内のラウンジを使用できるサービスです。
- ラウンジの運営会社が用意している「プライオリティ・ラウンジ」など
- JALやANAなどの航空会社の上級会員向けの「航空会社ラウンジ」
※ビジネスクラスなど上級クラスのチケットを持っている人も利用できます - ゴールドカードを持っている人用の「カードラウンジ」
ラウンジ3種類の中の①に該当するのですが、3のカードラウンジとはサービス内容が全く異なります!
- 食事が提供されている
- 海外の空港にもある(乗り口の際に便利!)
- 制限エリアにあるので、搭乗ギリギリまでくつろげる(制限エリア外の施設もあります)
カードラウンジはクッキーやピーナッツ程度でしたが、プライオリティラウンジはお食事が提供されています。朝早いフライトの時には、朝食を食べずに空港に来てラウンジで朝食をいただくこともできます。
このラウンジは世界中にありますので、乗り継ぎの際にも利用できます。乗り継ぎ時間が3時間くらいあると、待ち時間がつらくなってきます。この際にプライオリティ・ラウンジに行けばWi-Fiと食事が提供されて、ゆっくり休憩できるのでとっても快適です。ラウンジ内にお手洗いもありますので、顔を洗うことも可能です。
私は乗り継ぎでラウンジを使えるのが一番うれしいですね。Wi-Fiがうれしい!
このラウンジは保安検査後の制限エリア内にあるので飛行機搭乗時刻の直前までラウンジでくつろぐことができます。また制限エリア外にも利用できるサービスがあります。中部国際空港のスパや、レストランのぼてぢゅうなどで帰国後にゆっくりするのもいいですね(航空券がないとプライオリティパスは利用できません)
プライオリティラウンジを利用するには、通常は「プライオリティパス」の会員になる必要があります。一番安い「スタンダードクラス」でも年会費99ドル+1回利用ごとに35ドルが必要です。結構お高いですよね・・・。
それがクレジットカードの年会費だけでこのプライオリティ・パスがもらえちゃいます。旅行によく行く人にはおすすめのサービスです。
かなり混雑しており、入れない時があるようです。事前に予約した方が良いようです。
「SBIプラチナデビット」海外旅行保険№1&プライオリティ・パス(年3回)
こちらは「住信SBIネットバンク」の口座があれば審査なしで作成できるデビットカードです。年会費はかかりますが、海外旅行保険は自動付帯で死亡補償が1億と他カードとは桁違いです。疾病治療も700万ととても充実しています。
プライオリティ・パスラウンジ(楽天プレミアムカードで紹介してます)も年3回まで無料で利用できます。海外事務手数料が少し高いので、旅行時のショッピングや海外キャッシングにはお勧めしませんが、お守りとして持っておくには良いカードだと思います。
SBIプラチナデビットカードの詳細
- 年会費 11,000円
- 海外旅行保険が自動付帯
(傷害治療が上限1000万!) - プライオリティ・パスラウンジが年3回利用無料
- ATM利用・振込手数料が月20回まで無料
- ポイント還元率は 1%
- 海外利用はショッピング・ATMともに2.5%の事務手数料がかかる(他社よりお高め・・・)
- 国際ブランドはMastercard
ゴールドカードの海外旅行保険を比較
海外旅行保険の補償金額を比較しました。「三井住友NL」は三井住友VISAカードのゴールド(ナンバーレス)のことで、比較対象として掲載しました。
補償項目 | エポスゴールド | 楽天プレミアム | SBIプラチナデビット | 三井住友NL |
付帯状況 | 利用付帯 | 自動付帯 | 自動付帯 | 利用付帯 |
傷害死亡・後遺障害 | 5000万 | 5000万 | 1億 | 2000万 |
傷害治療 | 300万 | 300万 | 1000万 | 100万 |
疾病治療 | 300万 | 300万 | 700万 | 100万 |
賠償責任 | 5000万 | 3000万 | 1億 | 2500万 |
携行品損害 | 50万 | 50万 | 100 | 20万 |
救援者費用 | 100万 | 200万 | 500万 | 150万 |
まとめ
ものすごーく長い記事になってしまいました。
今回の内容をまとめると、下記のようになります。
- ヨーロッパで使えるクレジットカードはVISA(ビザ)かMastercard(マスターカード)
- 現金は両替するより海外キャッシングがお得
- 海外旅行保険がついたカードがおすすめ
- 限度額と暗証番号を事前に確認していく
- 1回の海外旅行のためだけに年会費有料ゴールドカードはおすすめしない
しっかり準備して、楽しい旅行にしてくださいね。
いってらっしゃい!