【準備のコツ】知らずに行くと大変なことに?!祝休日・ホリデーを調べよう

    ヨーロッパ旅行を計画されている方、あなたの旅程に祝日は含まれていますか?
    祝日なんて気にしてない?
    ヨーロッパの祝日は日本とはかない違いがあります。
    この記事を最後まで読めば、

     ・日本とヨーロッパの祝日の違い
     ・祝日はいつか
     ・祝日はどう過ごすか

    がわかるようになります。

    目次

    日本とは感覚が違う!祝日と日曜休みはお店が休みの可能性大


    日本の生活では祝日は学校・官公庁・企業が休みで「観光地が混むかな」くらいの感覚になってるんじゃないでしょうか。
    しかしヨーロッパの祝日や日曜などは、店・レストラン・観光地が休みの可能性が高いです。
    なんと公共交通機関すら止まることがあります。

    ヨーロッパの祝日はキリスト教の宗教行事が多い

    ヨーロッパの国々はキリスト教が生活に根付いており、キリスト教由来の祝日もたくさんあります。
    キリスト教の祝日は、教会暦などの影響があり毎年日付が変わりますので、事前に確認しておきましょう。
    ヨーロッパでは祝日や日曜は【休日】になり、学校や官公庁・企業がお休みになります。
    休日は「家族のための日」という感覚が強く、皆が家で過ごすためお店や観光スポットもお休みになることがあります。

    ただし国や州によって、また祝日の種類によって、どの程度休業になるのかが異なりますので事前にチェックしておいてくださいね。
    下記の休みはキリスト教では重要な祝日で、店や観光地が休みになる可能性が特に高い日です。

    4月のイースター(復活祭)

    イースターは移動祝日で毎年日付が変わります。
    定義は「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」ですが、毎年のカレンダーをチェックした方が安全です。
     (教会の暦をしているので、実際の月齢とは関係ないらしいです)
    そしてイースターの二日前から翌日までの4日間が祝日の可能性があります。
    国によって異なりますのでしっかりチェックしてください。

    また、ギリシャ・ロシアなどは教会が使用する暦の違いにより、イースターの日付自体が異なりますので行き先の祝日を調べてくださいね。

    12月25日のクリスマス

    日本人にもおなじみクリスマスですね。
    イブからクリスマス翌日までの3日間は店が休みになることが多く、注意が必要です。

    また「日曜は休み」というのもキリスト教が由来となっています。
    旧約聖書の一番最初、天地創造で神様が7日目に休みを取り、人間にも7日目を安息日にした、というのが始まりです。
    現代ではキリスト教の要素よりも、「家族のための休み」要素が強いようですね。
    それでも宗教色が強い(信仰心があつい)国ほど日・祝日はしっかり休みになります。

    また現代でも日曜や祝日は教会へ行く日となっています。
    そのため教会では観光客が入れない場合もあります。

    国ごとの祝日をチェックしよう(地域によって違いもあります)

    まずは行先の祝日を調べてみましょう。
    もし祝日に当たった場合は、お店やレストラン、観光地の営業情報を調べます。

    【イギリス】地域によって異なる祝日に注意

    イギリスは連合王国で、イングランド・ウェールズ・スコットランド・アイルランドの各国(カントリーといいます)から成っています。
    そのためカントリーによって祝日が異なります。

    イギリスで要注意なのはクリスマスの12月24日から12月26日です。飲食店や公共交通機関が休業や減便となります。
    特に12月25日は公共交通機関がすべてストップします(タクシーだけは祝日料金で営業中)。この日は移動はせず、ホテル内のレストランの営業を確認するなど、食事ができる場所を探しておきましょう。

    イギリスの日曜日は、お店がお休みなことが多いです。デパートもお昼12時から夕方18時までの6時間営業になったりしますので、行先の営業情報をしっかり調べてから出かけてくださいね。

    【フランス】8月はバケーションで休業になるレストラン・お店がある

     フランスはキリスト教由来の祝日と国の歴史由来の祝日があります。キリスト教由来の祝日は毎年日付が変わるので確認が必要です。レストランやお店は祝日が休みのケースがありますので注意が必要です。

    特に注意すべきなのが1月1日、5月1日、12月25日です(この3日は毎日日付が同じです)。この日はお店は休みで、美術館などの観光地も休業になることが多いです。また電車のダイヤが乱れるなど移動にも苦労します。

    また8月はバケーションの時期で、多くの人が3週間~1か月のお休みを取ります。 そのため、レストランやお店が8月中休みということがあります。デパートや大きなお店は問題ありませんが、有名なレストランでも休みの場合がありますので、行きたいお店がある人は事前にチェックしておいてくださいね。

    8月は公共交通機関が、「夏休みダイヤ」になることがあります。特に地方での通学手段になっているようなバスは本数が減り、最終便が繰り上がったりしますので要注意。

    パリの5月1日(メーデー)

    ゴールデンウィークを利用してフランスに行く方、本当に5月1日は要注意です。
    メーデーは「労働者の日」でフランスではほとんどの企業が休みになります。
    そのためお店や美術館などの観光地はほぼ休みになります。
    私もこの日にパリにいたことがありますが、休みの店ばかりで食事に困りました。
      (ようやく見つけたお店は、まずいパスタ屋だけでした・・・)
    また交通機関もダイヤが乱れ、目的地の手前でなぜか電車が止まり乗客全員が降ろされたり・・・
    この日は大切な人にスズランを贈る日、ということで街のあちこちでスズランが販売されていて可愛かったです。
    しかし人混みが多く、デモ行進などもあり治安が悪く感じます。
    観光客にはおすすめできない日に感じました。

    【ドイツ】毎週日曜日は買い物ができない!?日曜と祝日は「休日」の国

    ドイツは連邦共和国で16の州に分かれています。
    各州で祝日を法律で定めているため、州によって祝日が変わります。
    州を越えて移動すると、祝日になったり平日になったりして面白いですね。
    ドイツにもキリスト教に由来する「移動祝日」(毎年日付が変わる)があります。

    ドイツは日曜日と祝日にはデパートからスーパーまで全てのお店が休業になります。
    レストランも休業する場合があります。
    これは信心深いからなのか、労働者の権利が強いからなのか・・・

    祝日には関係なく日曜はお休みになってしまいますので、ドイツに旅行される方は注意してくださいね。
    日曜日にショッピングの予定を入れると、何も買えないことになってしまいます。
    レストランは営業している店がありますから、食事に困ることはおそらく無いでしょう。
    また駅構内のキオスク等や空港内のお店は営業しています。

    ドイツは「閉店法」で日曜・祝日が小売業や休業に(州によって違いあり)

    日曜・祝日は休日であることが法律で決められているため、スーパーもデパートも休みになります。

    また平日も朝6時前、夜20時以降は閉店することも決まっています。
    この法律は州によって違いが大きいので、日曜で営業している店もあります。

    また、パン屋や薬局などは規制外など、お店のジャンルでも規制に違いがあります。

    しかし、旅行される方は「日曜は休み」の前提でスケジューリングすることをお勧めします。

    【イタリア】お昼休みと長期休みに注意

    イタリアはヨーロッパ内では比較的祝日の多い国です。しかし、すべての祝日が休日ではありません。休日になる祝日をチェックしてくださいね。

    また、イタリアは国の祝日と街の祝日があります。街ごとの祝日とは、街ごとの「守護聖人」が定められいて、その聖人を祝う日になります。例えばヴェネツィアの守護聖人は「聖マルコ」で、4月25日が守護聖人の日です。

    「バケーションのために働いている」と言われるほどイタリア人はしっかり休みを取ります。その結果、レストランや小売店の休業日は非常に多いです。個人商店が多いため、営業時間も短いお店が多く、買い物には注意が必要です。

    お昼休み(シエスタ)の文化

    休日ではないのですが、スペインやイタリアにはお昼休み(シエスタ)があります。
    都心部でも小さなお店や、地方都市では13時から15時くらいはお店を閉めて一休みです。

    ・日曜日・休日はみんなお休み!
      小売店・レストランが休業になっています。
      公共交通機関も減便されますので、移動や食事に注意してください。
    ・祝日と休日に挟まれた中間の日も休みにすることが多い
      (ポンテ(橋の意味)と言うそうです。日本の「国民の休日」と似てますね)
    ・4月の復活祭前後
      4月25日(解放記念日)と5月1日(メーデー)が近いため、連休(ポンテ)にする人が多いです。
      さらに復活祭も日付が近いと2週間程度の休暇になることもあります。
    ・12月25日から1月6日
      この期間に祝日が複数あるため、連休(ポンテ)にする人が多いです。
    ・8月は夏のバケーション時期
      この時期はイタリア人のほとんどが休暇を取ります。
      その結果、多くのレストランや小売店が8月まるっとお休みになります。
      有名なレストランでも休業しますので、事前に営業しているかチェックしてくださいね。  

    注意日ありすぎません??
    8月はイタリアはやめておこうかな・・・

    祝日の楽しみ方

    楽しく祝日を過ごすために営業情報を調べよう

    旅行者が注意すべきなのは、公共交通機関とお店・レストランの営業です。
    同じ国でも有名観光地はお店が営業していて、地方では休業していることもあります。
    なので、「都市名+祝日名(または日曜日)」などで検索してみてください。

    美術館などの観光地のお休みは、その施設のホームページで確認してみてください。

    取れる予約は取っておこう

    レストランや美術館等は予約が取れる施設がたくさんありますので、行きたい場所が決まっている場合は予約を取っておきましょう。
    美術館等はコロナ禍以降、予約必須という施設も増えてきました。
    長距離列車なども日本の旅行会社から手配できることがありますので、予約しておいた方が良いでしょう。

    祝日ならではのイベントを楽しむ

    祝日にはパレードや屋台などのイベントがあることがあります。
    これらのイベントを楽しむのもよいと思います。
    ただし、人が多くなると治安が悪くなりますから、気を付けてくださいね。

    ホテルから近い場所でのんびり過ごそう

    祝日はあまり移動の予定を入れず、ホテルの近場で過ごしてはいかがでしょうか?
    ホテルの部屋にこもっているだけではさみしいかもしれませんので、ホテル内のレストランや、歩いて行ける範囲の施設を見学するなどをお勧めします。
    移動先からホテルに戻れない、とか、食事場所が見つからない、というのが一番つらい気がします。
    それを考えると、ホテルは街中や観光地の近くが良いかもしれませんね。

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