【絶対必要】空港で盗難被害にあわないために!スーツケースの盗難対策

    あなたは飛行機に乗る際に預けるスーツケースに鍵をかけていますか? スーツケースに付属している鍵をかけていれば安全? 実は空港職員による預け荷物の盗難は世界中で発生しています。

    日本で販売されているスーツケースには、たいていTSAロックが付属しています。しかしこのTSAロックを過信は禁物です!TSAロックは合鍵が簡単に入手できるからです。スーツケースには鍵付きのスーツケースベルトを必ず着けてください。

    この記事では、スーツケースの防犯対策について紹介します。しっかり盗難対策をして楽しい旅行にしてくださいね。

    この記事はこんな方におすすめです
    • スーツケースについてるTSAロックって何?普通のカギと何が違うの?
    • 私のスーツケースはTSAロックじゃないけど、問題ある?
    • アメリカに行くときはスーツケースの鍵をかけるな、って言われたけど何で?
    • スーツケースにベルトは付けた方がいいの?
    • 空港で荷物を預ける時に何に気を付けたらいいの?

    ヨーロッパ大好きOLアキです

    • ヨーロッパ旅行歴10回以上
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    • ひとり旅から団体ツアーまで
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    目次

    私の失敗談:帰国便で預けたスーツケースから現金を盗まれた

    もう10年前のことですが、フランスから帰国した際に盗難に合いました。その頃は空港で盗難に合うなど全く予想もしていませんでした。TSAロックを知らず、ベルトもつけてるし安心!と思って荷物を預けていました。

    • スーツケースはTSAロック
    • スーツケースベルトもTSAロック
    • その他に鍵はなし

    日本に到着して荷物受取場所でスーツケースを受け取った際、スーツケースベルトが巻かれずにスーツケースの取っ手に結び付けてある状態でした。

    アキ

    ベルト取れちゃったのかな・・・

    何も思わず空港から出た私。帰宅後、荷物を片付け始めてから気づきました。

    アキ

    現金を入れてたポーチがない!?

    日本円を入れていたポーチがありませんでした。現金を入れていた私が悪いんです・・・(涙)。後から思えば、鍵付きのベルトが簡単に外れるわけないですよね。

    この現金は鞄(手荷物)を盗まれた時に備えて用意していたんです。パスポートのコピーと2万円をスーツケースにいれていました。パスポートを紛失したり盗難した際に現金が必要になるかも、と思ったんですね。備えていた方を盗まれちゃいました。

    この経験以降、私はTSAロックを全く信用していません。皆さんも同じ被害に合わないよう、下記の対策を参考にしてくださいね。

    TSAロックとはアメリカの荷物検査のために作られた鍵

    最近販売されているスーツケースやスーツケースベルトにはたいてい「TSAロック」が採用されています。あなたのスーツケースを見てみてください。赤いひし形のマークついていませんか? これがTSAロックです。

    そもそもTSAロックとは何でしょうか? まずTSAとは「Transportation Security Administration」の略で、アメリカの運輸保安局です。 TSAロックとは、このアメリカ運輸保安局が認可した鍵のことなんですね。

    アメリカの空港で荷物を開けて検査している

    アメリカを出入国するフライト(グアム・サイパンも含みます)及びアメリカ国内便では、TSA職員が荷物を開けて中身を検査します。

    全ての荷物を開けているわけではなく、X線検査で問題があった場合のみ開封して、さらに検査をしています。

    この際に施錠されているスーツケースは鍵を破壊してでも開けます。そして、この破損した鍵に関しては、損害補償もされません。「荷物検査のために荷物を開けました」という紙が一枚入っていて、それで終わりです。

    アメリカのTSA職員はTSAマスターキーでスーツケースを開ける

    TSAロックはこの荷物検査の際に利用されます。アメリカのTSA係員はTSAロックのマスターキーを持っています。TSA対応のスーツケースはこのマスターキーで開けて検査できます。そのため、鍵を破損せずに荷物を検査できるようになっています。

    アメリカに来る人!鍵を壊されたくなかったらTSAロックを使ってください!

    このようなアナウンスが以前はされていたんですね。しかしTSAロックには問題があり、このアナウンスは現在では消えています。ではTSAロックの何が問題なのか?次の章で解説します。

    そもそもの発端は

    TSAロックが誕生したきっかけは2001年に発生したアメリカ同時多発テロです。
    この事件以来、アメリカの飛行機では荷物のセキュリティチェックが厳しくなりました。

    TSAロックは合鍵が簡単に入手できる。もはや鍵としての意味がない

    TSAロックのマスターキーは流出している

    TSAロックの一部のマスターキー画像が流出したと発表されました。この画像を基に3Dプリンターで鍵を復元することが可能になり、実際に復元された鍵が出回りました。その結果、空港やホテルでスーツケースを荒らされる被害が多発しました。この被害はフランスやイタリアでも発生しています。

    空港の職員によるスーツケース荒らしの被害も毎年発生しています。アメリカのTSA係員が検査対象外のスーツケースも開けて、貴金属を盗んでいました。

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    Amazonで合鍵が販売されてる

    最近ではAmazonで合鍵が販売されています。鍵を紛失した人のための商品ですが、パターン№が一致すれば他人のスーツケースも開きます。もはや鍵として意味がない状態になっています。大事な荷物をまったく鍵をかけずに人に預けているのと同じです。


    Mellbree TSA 鍵 TSA002 007用のロックキー 鍵 2本セット キーリング付き トラベルバッグ 荷物スーツケース鍵 マスターキー スペアキー TSA002 TSA007鍵対応

    こんなケースも:TSAロックなのに鍵を壊された

    TSAロックであるにも関わらずTSA職員が鍵を壊して荷物を開けるというケースも発生しています。TSAロックにはパターンがいくつかあるのですが、TSA職員がパターンが一致するマスターキーを持っていない場合はTSAロックを破壊して預け荷物をチェックしたようです。

    なので、たとえTSAロックであってもアメリカ便は鍵を掛けない方が良いですね。

    盗難対策1:預け荷物に貴重品は入れないようにしましょう

    まずは盗まれるものをスーツケースに入れないことが大事です。気を付けるべきなのは下記の物です。

    • 現金
    • デジカメやパソコン、タブレットなどのデジタル機器
    • 宝飾品

    転売できるようなものはスーツケースに入れないようにしましょう。TSAロックの信用が低い、ということもありますが、スーツケース自体を盗まれる場合もあります。特にファスナータイプのスーツケースは簡単に開けられてしまいます。

    精密機器は破損の可能性もありますので、必ず手荷物にしましょう。空港ではスーツケースを投げて取り扱う時もあります。ハードタイプのスーツケースに入れても衝撃で壊れる可能性が高いです。スーツケースに入れていたノートパソコンが、真っ二つになっていた知人がいます。

    機内に持ち込む手荷物にも制限があります

    セキュリティ上、手荷物に入れてはいけない物もあります。

    • 100mlを超える液体物
    • 先のとがった物

    カウンターに戻って預け荷物にすることも可能なようです。(その場合は2個目ということに?)
    事前に航空会社のホームページを確認してください

    <JAL公式:制限のあるお手荷物>

    私は爪やすりを没収されたことあります。「これダメなの!?」と驚きでした。女性の方、お化粧ポーチの中身にも注意してくださいね。お土産にフォーク・ナイフなどを購入した場合もスーツケースに入れてください。

    空港で預けるスーツケースに貴重品は入れない!

    盗難対策2:TSAでない鍵のスーツケースベルトを着ける

    私の使用しているベルト:ダイヤルロック(非TSA)

    スーツケースベルトはTSAではない鍵が付いたタイプを買う

    最近のスーツケースはほとんどTSAロックが付属しています。TSAではない鍵のスーツケースを探すのは大変ですね。なのでスーツケースはTSAロックでOKです。取り回しの良いスーツケースを選んでください。

    その分、スーツケースベルトはTSAではない鍵が付いたものを購入しましょう。ダイヤルロックのスーツケースベルトが販売されています。

    このタイプのベルトは私の周辺の店舗では探しても見つかりませんでした。これから探す方はネットで買うのがおすすめです。

    これならTSAのマスターキーでも開けられないので、安心です。

    アキ

    ベルトを切られる可能性もあるけど、その時はしょうがないですね。

    どこに行くにもスーツケースベルトを着ける

    行先がヨーロッパでも、アメリカでもスーツケースにはベルトで鍵をかけましょう。もちろん先ほど紹介したTSAではない鍵が付いたベルトです。

    また、飛行機以外でもスーツケースにはベルトで鍵をかけてください。ホテルの滞在時でもスーツケースが荒らされる被害は発生しています。連泊時にはスーツケースを開けたままにせず、蓋を閉めてベルトで鍵を掛けてからお出かけくださいね。

    アメリカ便はスーツケースの鍵を掛けない

    私はアメリカ便に搭乗する際にはスーツケースの鍵はかけません。もしTSAロックを破損されるとスーツケースを買い替えか、修理が必要になります。なので検査対象になっても良いようにスーツケースのダイヤルロックは開錠の状態にしておきます。そしてスーツケースベルトで鍵を掛けます

    これでもし荷物検査をされたら、スーツケースベルトは切られることになります。でもそれで良いと思っています。被害額1000円程度。スーツケースの修理代に比べたら許容範囲内だと思いませんか? 正規の荷物検査で開封されるなら全然気にしません。でも盗難犯には開けられたくない! 「ベルトを切らないとこのスーツケースは開けられない」というハードルを一段階設定したつもりでいます。

    アメリカ以外はスーツケースの鍵を掛ける

    アメリカ以外の場合は、スーツケースのTSAロックを掛けます。気休めですけどね。そしてベルトも鍵を掛けます

    今持っているスーツケースがTSAロックじゃないんだけど大丈夫かな?

    アキ

    何も問題ないですよ。
    鍵がないスーツケースなら、南京錠やベルトなど他の鍵を買いましょう

    スーツケースのファスナーの留め具同士にワイヤータイプの南京錠を着けてもいいですね。私は海外旅行には南京錠、チェーンロックなど鍵を3~4個持って行ってます(笑)。TSAロックは気休めなので、市販の南京錠の方が安全性が高いのではないか、と思ったりします。TSAマークが付いていない南京錠を探してくださいね。

    これだけ鍵を掛けても、スーツケース丸ごと盗難にあえば意味がありません。やはり【貴重品は入れない】というのが重要です。

    盗難対策3:空港の手荷物ラッピングサービスを活用する

    空港には手荷物ラッピングサービスがあります。2000円前後で透明フィルムでスーツケースをグルグル巻きにしてくれます。これは、盗難防止、不審物混入の防止、スーツケースの傷の防止などの効果があります。

    簡単に開けられないようにする、もし開けられたら異常にすぐ気づけるのがポイントですね。TSAロックしか鍵がない人にもおすすめです。

    日本では成田空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港などで提供されています。なお、アメリカ便での荷物検査の際にはこのラップは切られてしまいます。

    この梱包ラップはダイソーなどの百円ショップでも販売されています。荷物になりますが、私は日本から持って行きます。雨が降った場合にスーツケースのファスナー部分をカバーするのにも活用できます。

    日本国内でスーツケースを郵送するときにも活用しています

    番外編:スーツケース自体の紛失・盗難対策にAirTagを入れておく

    これはスーツケースの盗難よりも紛失に備えてですが、最近話題になっているのが【AirTag】を入れておく手法です。いざ荷物が見つからない場合には、iPhoneの【探す】からスーツケースの居場所がわかりますね。

    AirTagをスーツケースに入れておいていいの?

    AirTagはCR2032リチウム電池を使用していますので、航空機の持ち込み制限の対象外です。

    トラッキングデバイス(位置情報を提供する電子機器)

    Bluetooth電波を使用し、位置情報を追跡する電子機器は電源ONのまま機内持ち込み、お預かりどちらも可能です。

    • リチウム含有量が0.3g以下のリチウム電池またはワット時定格量が2.7Wh以下のリチウムイオン電池を使用しているものに限ります。
    JALホームページから

    今回のまとめ

    この記事ではスーツケースの盗難対策について解説しました。TSAロックについて理解していないと、思わぬ被害に合うことがあります。しっかり対策して、楽しい旅行にしてくださいね。

    • TSAロックはアメリカでの荷物検査のために作られた鍵
    • TSAロックのマスターキーは流出しているので簡単に開けられてしまう
    • 預け荷物に現金・貴重品は入れないことが重要
    • TSAではない鍵のベルトを着けよう
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